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広島、岡山の海運、港湾及びAEO、総合物流・港湾荷役の定義やDXについて解説 | 丸加海陸運輸の海陸総合物流.com

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2023.06.19

広島、岡山の海運、港湾及びAEO、総合物流・港湾荷役の定義やDXについて解説

瀬戸内海に面した広島県、岡山県ですが、実は全国の積降別貿易額で20位以内に入る貿易港を有しているのをご存知でしょうか。

この記事では広島県、岡山県の海運、港湾とAEO制度、総合物流・港湾荷役の定義とDXについて、また輸出入の際の物流事業者・海運会社選定の勘どころも交え、お伝えしていきます。

広島県下の海運、港湾

広島県は中国地方の四国側に位置し、瀬戸内海に面しており、中国地方・四国地方9県の最大都市です。そんな広島県下には、

・広島港 ・福山港 ・尾道糸崎港

の3つの港湾エリアがあります。

広島港

国際拠点港湾に指定されている広島港は幅広く、県庁所在地の広島市を中心に、廿日市~安芸郡にまで及びます。 コンテナ船はもちろんのこと、自動車運搬船、LNG船、フェリー、高速船、大型クルーズ船も寄港します。 令和3年の海上出入取扱貨物量は出航分が6,104,000t、入航分が6,051,000tで、合計12,155,000tの港湾で荷役されていることになります。広島港の港湾施設には、出島地区、海田地区、宇品外貿・中央地区、宇品内港地区、五日市地区、元宇品地区、観音地区、廿日市地区、重要港湾の呉港があります。

福山港

福山港は、江戸時代に福山城築城の際、開削した運河に造られた船だまりが起点となっており、実に長い歴史がある港です。現在のJFEスチール(旧・日本鋼管)が誘致されたのち、重要港湾として指定を受け、鉄鋼関連の貨物量は国内最大級の港湾となっています。

令和3年の海上出入取扱貨物量は出航分が13,608,000t、入航分が30,061,000t、合計43,669,000tの貨物が往来しており、意外にも広島港の3倍以上の量の貨物が、福山港の港湾で荷役されているのです。 福山港の港湾施設には丸加海陸運輸や福山港国際コンテナターミナルもある箕沖、簑島、福山内港、鞆があります。

岡山県下の海運、港湾

岡山県は広島県同様、瀬戸内海に面し、中国地方の四国及び関西地方寄りに位置します。そんな岡山県下には、

・水島港 ・岡山港 ・宇野港があります。

水島港

国際拠点港湾に指定されている水島港は倉敷市にあり、水島臨海工業地帯の玄関口にもなっている国際貿易港です。そんな水島港の令和2年海上出入貨物取扱量は、輸出分8,055,247t、輸入分33,211,417t、移出分18,159,839t、移入分11,856,621tで、この量が港湾で荷役されていることになります。港湾施設は水島港国際コンテナターミナルを擁する玉島ハーバーアイランドのある玉島地区と、水島地区に分かれています。

岡山港

岡山市の旭川、吉井川の河口部に位置する岡山港は、砂利・石材、化学工業品が主に取り扱われている重要港湾です、そんな岡山港の令和2年海上出入貨物取扱量は、移出分842,996t、移入分1,569,563tが港湾で荷役されていることになります。

宇野港

児島半島、玉野市に位置する宇野港は瀬戸大橋開通後、再開発され現在は、フェリーターミナルや大型客船バースを擁する一方で、効率的な荷役を可能とするタイヤ式ジブクレーンを設置し港湾機能を強化した重要港湾です。そんな宇野港の令和2年海上出入貨物取扱量は、輸出分550,383t、輸入分775,407t、移出分3,282,772t、移入分3,454,826tで、この量が港湾で荷役されていることになります。

ここまで両県下の主要港湾について解説してきましたが、広島県、岡山県の港湾周辺には、やりとりされる貨物を一時的に格納する大型倉庫があるほか、物流事業者、海運会社の拠点、輸出入では避けては通れない神戸税関の2支署(広島に福山税関支署、岡山に水島税関支署)があります。輸出入の際、物流事業者や海運会社選びに迷ったら、AEO通関制度の認定事業者を選ぶといいです。

AEO通関制度について

AEOとはAuthorized Economic Operatorの略で、訳すと認定経済事業者となります。踏まえてAEO通関制度とは、税関が承認・認定した事業者に対し、税関手続の緩和や簡素化を提供する制度を指します。認定基準は税関によると、貨物のセキュリティ管理とコンプライアンスの体制が整備された事業者とされており、安心して依頼できるのです。ちなみに丸加海陸運輸もAEO通関制度の認定事業者です。

ここからは海運を支えている総合物流と港湾荷役についてご紹介していきます。

総合物流の定義とDX

総合物流とは

総合物流とは、ただただシンプルに貨物の輸送だけを行うのではなく保管から荷役、こん包、流通加工、システム管理に至るまで各種物流サービスを1社で一気通貫し、行うことを指します。また近年ですとこれまで構築してきたノウハウを基に、荷主企業に代わって効率的な物流システムの設計や提案を行い、総合受託する3PLが台頭してきています。

丸加海陸運輸では貿易相談からトラック輸送、クレーン作業、こん包、倉庫保管、港湾荷役、船舶手配、通関まで単独で複合サービスを総合的に行っています。

総合物流を行う会社に依頼すると、窓口がひとつで、各種手配に手間取ることがなくなり、時短につながります。

総合物流倉庫におけるDX

国土交通省『物流DX導入事例集』によると倉庫では、携帯電話と連動した予約・受付システムで待機時間を短縮できたり、複数の倉庫の一元管理、複数拠点の混在パレットの一元管理システム、 荷下ろしロボットや台車型物流支援ロボットが導入されたりするなど、DXが倉庫及び総合物流の効率化に活用されています。

港湾荷役の定義とDX

港湾荷役とは

港湾までもしくは港湾からの貨物の輸送、港湾付近にある倉庫での保管業務に付随して行われる、積み込み、積み降ろし、移動を指します。

実際に港湾で従事している作業員もいますが重量物、容積大の荷物や製品は原則、クレーンなどの機械を用いて荷役を行います。

港湾物流におけるDX

国土交通省は港湾の生産性の向上にDXを活用し始めています。海上や水中で行っていた監督検査業務にドローンを導入したり、目視で行っていたコンテナのダメージチェックをセンサで行ったりとリモート、省人化に取り組んでいます。

まとめ

広島港、岡山県の水島港が国際拠点港湾に指定されるなど、両県には主要な港湾が複数ありました。

輸出入で海運会社に依頼するときは、AEO事業者でかつ陸運も海運も一気通貫で担うような総合物流業者を選定するといいです。

またこれからもDXによって総合物流も港湾荷役も、より効率的となり、よりスムーズな輸出入取引が可能となってくるでしょう。

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