シップバックとは? 発生した場合の影響、実際の事例、防止のためのポイントなどもまとめて紹介! | 丸加海陸運輸の海陸総合物流.com
2026.08.10
シップバックとは?
輸入貨物が返送される原因と防ぐポイントを徹底解説!
-海外輸送で知っておきたい返送リスクと実際の事例-
海外取引では、貨物を出荷した後も、輸出先での通関や法規制の確認を経て初めて輸送が完了します。しかし、貨物が輸入できず発送元へ返送されることがあります。この返送を「シップバック(Ship Back)」と呼びます。
本稿では、シップバックの概要、発生した場合の影響、実際の事例、防止のためのポイントを紹介します。
◎シップバックとは
シップバックとは、一度輸送された貨物が、輸入国で通関できない、荷受人が受け取れないなどの理由により、発送元へ返送されたり、別の仕向地へ転送されたりすることです。法律上は「積み戻し」と呼ばれる場合もあります。
・輸入国の規制に適合していない
・商品の品質不良や破損
・数量や規格が契約内容と違っていた
・輸出入書類の不備
・荷受人が受け取りできない
◎ シップバックが発生した場合の影響
① 追加コストが発生する
返送運賃だけでなく、以下のような様々な追加費用が発生します。
- 港での保管料 / 荷役費
- 書類修正費 / 再輸送費 など
※通関手続きの確認や関係先との調整に時間がかかるほど、保管期間が長くなり費用負担が大きくなります。
② 納期が大幅に遅れる
貨物が返送されると、「原因確認」「再手配」「再輸送」に多大な時間がかかります。
納期の遅れは取引先の生産・販売計画にも波及するため、判明した時点で早めの状況共有を行うことが重要です。
③ 取引先との信頼関係に影響する
商品の到着遅延や納品不能が発生すると、取引先の業務にも直接影響します。
状況説明や代替案の提示が遅れると信頼低下につながるため、発生後は速やかに関係者へ共有し対応方針を決定しましょう。
◎ 実際にあったシップバックの事例①
税関検査で貨物内容の相違が判明
発生要因申告内容と実際の原料グレードの相違
当社が取り扱ったプラスチック原料の輸入案件で、実際にシップバックが発生した事例です。
輸入申告時の税関検査で、契約していた原料と実際の原料のグレードが異なることが判明しました。
この事例では、輸入申告を撤回し、貨物を積み戻す対応となりました。また、確認や手続きに時間を要したことで、長期保管による費用も発生しました。
出荷前の貨物確認、サプライヤーとの情報共有、品番やグレードの確認が重要であることが分かります。
◎ 実際にあったシップバックの事例②
中国向け輸出貨物が現地規制に適合せず返送
発生要因現地輸入規制への不適合
中国向けに輸出した食品関連貨物が現地規制に適合せず、輸入許可を取得できなかった事例です。
貨物は日本へシップバックされた後、お客様と協議のうえ、再輸入ではなくベトナム向けに積戻し申告を行いました。
シップバック発生時は単に返送するだけでなく、貨物の状態や市場ニーズ、再発送先の規制を踏まえた最適な物流プランを再検討することが大切です。
◎シップバックを防ぐためのポイント
シップバックは完全には防げませんが、出荷前に次の確認を徹底することで、発生リスクを下げることができます。
✅貨物内容を事前に確認する
品名、型式、グレード、数量が発注内容や契約内容と一致しているか確認します。
✅輸出入書類を確認する
インボイスやパッキングリストの記載内容に誤りがないか、出荷前に確認します。
✅輸入国の規制を確認する
食品や化学品などは国ごとに輸入規制が異なるため、輸出前に最新の規制情報を確認します。
✅物流会社へ早めに相談する
必要書類や輸入国の規制について早めに確認することで、トラブルの未然防止につながります。
◎まとめ トランシップを活用して最適な輸送を
シップバックとは、輸送した貨物が発送元へ返送されたり、別の仕向地へ再輸送されたりすることをいいます。一度発生すると、追加費用、納期遅延、取引先への影響など、さまざまな負担が生じます。そのため、事前確認を徹底し、必要に応じて早めに物流会社へ相談することが重要です。
海陸総合物流.comでは、長年培った物流ノウハウを活かし、お客様に最適な輸送方法をご提案しております。輸出入に関するお悩みやご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください!



